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~鬼神~第7暴走

第7暴走~三:変異のワケ~


翔希は1日で無事退院。帰りは雪と一緒に家路へと歩いている。

「ねぇ、翔希クンは三丘学園だよね?」

「うん、僕は三丘学園だよ。」

「あそこって結構頭のいい私立だよね?翔希クンって頭いいんだね!」

「そんな事無いよ。」

「でも、確かあそこって不良が多いよね?大丈夫?」

その言葉が出た瞬間、翔希は黙り込んだ・・

「ご・・ゴメン・・」

雪はシュンとなった。それを見て翔希は何でもないよっと受け答える。


2人はその後別れ、それぞれの家に付く・・



それから3日後・・翔希は雪と再開し、一緒に市街地を歩いていた。

「ねぇ!あそこでプリクラとらない!?」

「え、まぁ・・いいけど・・」

翔希はあまり乗り気ではなかった・・

そして、2人でプリクラを撮りまた町を歩き出す。


ここで・・悪夢が起きてしまった――

翔希と雪が青信号の交差点を渡る・・すると、暴走した乗用車が2人の方へ突進して来たのだ!

2人は、その乗用車に接触し、飛ばされ翔希は頭を地面に思いっきり叩き付けられた。



翔希は目が覚めた・・そこは病院だった・・

「先生!患者が目を覚ましました!」

近くに居た看護士の声と共に、急いで医者が駆け寄って来る。

「大丈夫かい?一回服をあげてね。」

医者は翔希の胸に聴診器を当てる・・

「うん、異常は無いね。何処か痛い所ある?」

「・・・頭・・」

彼は小さな声でボソっと呟く・・

「頭は相当激しく打ったからね・・翔希君は3日間眠り込ん出たんだよ?」

「・・・あの・・・翔希・・?」

「・・?、翔希君は君だよ?」

医者は少し険しい顔になる・・

「・・・それと・・俺って一体・・なんでココに居るんですか・・?」

近くには翔希の保護者も居たが、医者と看護士、親共々顔が蒼白する・・

「コレは大変だ・・」

医者がもっと険しい表情になる・・

―記憶喪失―

医者の言葉にそれが出た。

親は慌てた。勿論だ、慌てないわ訳がない。

医者は少し安静にしていようとの提案を出し、何かが起きない限りそっとして置いた・・


1週間後・・翔希はようやく少し思い出した・・と言っても・・あの事故の瞬間のみ・・

担当の医者が病室に入る。

「どうだい?翔希君。気分は?」

「・・先生・・雪は・・俺と一緒に事故にあった女の子はどうなったんですか!?」

彼はベッドの上で熱く医者に問いかけた。

「・・彼女は・・、即死だったよ・・」

医者の口から出た言葉は、翔希の精神を崩壊へと追いやった・・



「先生!大変です!翔希君が居ません!!」

次の日、看護士が来るとそこには翔希は居なかった―


第8暴走へ続く。


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